選ばれる3つの理由

二、難易度の高いお寺などの瓦も対応する
高い施工技術

代表取締役 川野貴由

[ダイジェストビデオ]
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切磋琢磨をする監督・職人の意識が生む高度な技術。
常に進化する流れにも対応。

お寺は、特殊な構造で急勾配の屋根なので、難易度の高い仕事です。お寺は入母屋作りの一番難しい形をしており、少しのことで瓦のずれが生じたり、雨漏りしたり、棟がゆがんだりしてしまいます。一番難しいのはお寺の棟の工事で、棟をどのように納めると一番美しく見えるかを考えなくてはなりません。美しく見えるか、美しく見えないかは施工者次第ということになります。棟の瓦の積み重ねで、一枚一枚の勾配をつけていくのですが、下から見て美しく見えるように施工していくことが重要です。屋根を上から見て美しいのと、屋根を下から見て美しいのは違うので、その微妙な加減が大事なのです。

私が初めてお寺を経験したのは18年前、入社してすぐのときでした。水戸市見川のお寺でした。最初は、あの急な勾配に上がれませんでしたし、当時は師匠の背中を見て覚える時代でしたので、何も教えてもらえませんでした。何も言われずに最後までやれといわれ、やったのですが、これではだめだといわれて、全部ばらしてやり直したこともあります。私が、今まで手がけたお寺の件数は、50件くらいですが、難易度の高い形状の建物としてはその他にも造り酒屋の建物などがあります。このような難易度の高い仕事は、やはり地元で長く事業をしている会社に集まってきます。当社も65年この看板で仕事をしており、65年付き合っているお客さんもいますので、その伝統と信頼でお仕事を頂いていることも多いですね。

65年間続いている伝統を守りながらも、新しいことにもどんどん取り組んでいきたいと考えています。伝統を守るだけでは時代の流れにはついていけませんし、それだけでは通用しないということが今回の震災でも証明されたのです。何かがあったときに、今までのやり方でいいという考えは、崩れていくものなのです。私は、より良い施工方法は何なのかを見極めるために日々勉強をしています。一生、これでいいという施工方法はないと思います。だから、どんどん、新しい技術を取り入れていかなければならないと考えています。最近は、職人にも勉強会に積極的に参加させていますし、勉強の場の緊張感も職人にも味わってもらいたいと思っています。

今回、当社でもハウスメーカーの仕事を手がけることになりました。それは、ハウスメーカーの仕事の厳しさを勉強するためです。そのレベルで仕事をすることで、地元の工務店の仕事をすれば当社の評価は高くなると思うのです。一流ハウスメーカーの基準を、他にも提供したいと思っています。